6月3日に、能勢・懐かしさの杜で田植えを行いました。
大人子供合わせて十数人、田植え紐のガイドに沿いながら、横一列になって田植え。
親指、人差し指、中指で苗をつまむようにして土の中に植えていきます。
裸足で入って泥と戯れながら、楽しいひと時を過ごしました。
一年目ということで実験的ではありますが、無事実ってくれるかどうか、今からワクワクです。
田植えの後は畑に移動して、玉ねぎの収穫。
「採れた〜!」なんとも、うれしそうな表情。
小さい頃から土にふれるのって、大事なことかもしれません。
どっさり採れた玉ねぎ。
一度に食べきれない量ですが、これをどうするかというと…。
軒下に吊るして、乾燥させます。
こうすることで旨味と栄養がギュッと凝縮されて更に美味しくなるんですね。
それにしても、古民家に吊るし玉ねぎ。ベストマッチです!
田植えから一週間。
再び活動の日がやってきました。
田んぼの稲も順調!
「さて。今日はどうするかなあ・・・」
「あれを、こうして・・・。」
坂井さんの頭の中には様々なイメージが浮かんでいるみたいです。
これから少しずつ形になっていくのが、とても楽しみです。
現在の建物内を少しご紹介。
数百年経っている柱。何度も使われてきた痕跡があります。
ほぞ穴が開けられていたり、欠き取られた所が埋められていたり…。
日本の家づくりにおいては、使える限り何度でも使い回すのが当たり前でした。
虫食いの跡もみられる、この木ですが、もちろん生かします。
この家を組んだ大工さんは、この世にはいません。
しかしながら、柱に残るノミの跡に、昔の職人さんの息遣いや生きた証のようなものを確かに感じます。
築400年の家。この家をさらに400年後も、残す。そのために、新しい部材も使って補強します。
最終的には古材と馴染むように塗装されますが、今は古い木と新しい木がハッキリわかりますね。
「よし。やろうか。」
坂井さんが取り出したのは、藁で出来た小舞縄(こまいなわ)。
竹を縄で格子状に編んで、土壁の下地を作ります。
これを「竹小舞(たけこまい)」と言い、これを編むことを「小舞を掻(か)く」と言います。
竹は近くの藪から、寒の時期に切らせて頂き、細かく割って乾かしてから使っています。
割った後は、節を全て取っていきます。昨年の作業の様子です。
寒い時にコツコツ割った竹を使うときが、ついにやってきたというわけです。
竹を壁の横、縦のサイズにあわせて切って部材を用意します。
一番高い所の一面を作ることにしました。脚立に登ります。
後ろ姿も絵になりますね。
垂れ下がる小舞縄がかっこいい。
部材を等間隔に並べ、下地を作っていきます。
それにしても、燻された梁の存在感がすごいですね!
作業も後半になると、二人の呼吸がぴったり合ってきました。
本日の下地作りは、ひとまずここで終了。
作業の後は、お弁当タイム。この狭い空間がなんとも落ち着くのです。
まだまだ土壁下地作業は続きます。
竹小舞にチャレンジしたい方、ぜひご参加くださいね。