2021.10.23

脱穀2021

前回の稲刈りから数週間。甘みがぐーんと増した、「なつもり米」です!!

道具を満載した坂井建築事務所の軽トラックが到着しました。

荷台から降ろされるのは見たことのない古い農機具。

毎年活躍しているカワベ式足踏み脱穀機です。赤穂義士が描かれている赤いロゴマーク。

こちら新入りのホウトク式稲麦扱機。今年はこの二台の足踏脱穀機で脱穀します。

ちなみに足踏脱穀機とは直径約40~60cmの筒胴に逆V字型の針金を付けたもので、踏み板を踏むとクランクによって回転し、穂先を筒胴に当てて、回しながら脱穀する機械のことをいいます。

「ねえねえ、脱穀やってみる?」と、のりこさん。ちょっと戸惑いながら2人が挑戦!


「わあ上手〜!」稲がちゃんと歯に当たって、米が弾け飛んでいます。脱穀機の回転にうまく合わせて差し込まないと、すぐからみついてしまうので、見た目より難しいんですよ。

横からみるとこんな感じです。

大人も子どもも、みんなで踏み踏み。なかなか貴重な体験ですね。

脱穀した米を「てみ」に集めます。まだ籾と藁くずが混在しているので、これをさらに分別していきます。

バラバラバラーッと最上部から流し込んでいる木製の農機具。これは唐箕(とうみ)と呼ばれるものです。手回しハンドルで羽根車を回転させて、送られた風によって選別されます。

軽くて丈夫なチャタニ式と書かれてあります。

ハンドルを回すと、、軽い藁くずや籾殻は上から排出されます。

重い籾は下に落ちてきます。シンプルだけど、昔の人にとっては画期的な機械でした。それまではフルイにのせて両手で振って選別していました。少ししか選別できず、腕も疲れる、根気のいる作業だったのです。ハンドル回すだけで選別されて出てくるなんて天国ですね。

仕分けされた籾をアップ。

いろんな人の手を借りて今年も良いお米がとれました。年末にお餅になって皆さんに振る舞われます。

坂井さんがセッティングしている別の機械。シンプルな他の農具と違って、こちらは歯車がたくさんついて複雑な仕組みです。

この先端部分に藁を通すと、藁が回転して縄になって出てくるそうです。。

全体がこのような形をしています。

縄ない機に通す前に、ローラーで藁打をします。藁うちをすることで、しなやかで強くなり、使いやすくなります。

どういう仕組みなのか理解できませんが、通した藁が縄になっていきます。

良い感じで締まっていきます。人間とちがってムラなく一定の力が加わるので、縄の太さも安定しているのかも。

最後はこの糸巻きにまきついてくれるはずなのですが…。

「どうしても最後の所で、つっかえてしまうなあ」なかなか調整が難しいようです。

「手でやった方が早いかもしれんな。」

昔の農機具を使った様々な体験ができました。昔の人の苦労を体験したら、お米ひとつぶも残さないって言えるはず!
最後に記念撮影。おつかれさまでした。

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