ついにこの日を迎えました!坂井建築事務所30周年イベント。
木だわりの杉無垢板看板がお客様をお迎えします。
エントランスの設えはこのようなススキと南天で飾られていました。
多くの方の手を借りて、完成した茅葺風の壁。外灯とマッチしています。
今回の30周年、メインの展示はこちらの作品集。坂井建築事務所のホームページに掲載しきれなかった作品も含めて時系列にずらりと勢揃い。
それぞれの家にテーマがあって、どのようにそれが実現したのか、コンパクトにパネルにまとめられています。
このような住宅模型もたくさん並べられていました。
本当に可愛いですね。こんな模型を提案されたら、家族の夢と期待もグーッと膨らんでしまいます。
お客様は、ひとつひとつの事例を熱心にご覧になっておられました。
メインの展示を見終わって廊下に出ると、このような順路が。「露天風呂」はまだ未完成でした。
案内に従って「なつかしさの杜の歩み」の部屋に入ります。
こちらでは古民家と出会った2011年から現在までの流れが絵巻物のように額装されていました。
コロナ禍の中でも工事は粛々と進んでいたんですね。
「すべてはここからはじまった。」坂井さん手書きのイメージ図。
ススだらけホコリだらけの古民家のゴミを出して、高圧洗浄したりするところから始まり、土壁を練ったり、小屋裏の結び目を締め直したり、土壁の下地に使う竹小舞用に竹を割ったり…。写真を見ると皆さんの苦労が偲ばれて、ウルっとしてしまいます。
なつもりの活動に関わったみなさんの写真。顔が真っ黒になったYさんの勇姿も…。初期の頃は毎回のようにお手伝いに来てくださいました。
絵巻物の最後に、木だわりメンバーの寄せ書きが。
部屋を出て再び廊下に出ると、ステンドグラスが目に入りました。こんな遊び心も「木だわり」のひとつ。
手透きの和紙が貼られた壁。照明の光の下だとモダンな印象です。
「小屋裏」へ続く階段を上ります。
中二階にこのような癒しのスペースがありました。静かに読書するのに最適な採光と広さです。
さらにその奥にこのような「隠し部屋」が!ここだけ以前の壁がそのまま残されていました。ここで瞑想してみてはいかがでしょうか。
そして階段を上りきった所に広がる異空間「小屋裏」です!
柿渋が塗られ、その上からクリア塗装がされていました。
反対側から見るとこのようになっています。テントの中で泊まるもよし、そのまま寝袋で寝てもよし。築四百年の歴史を感じながら熟睡できることでしょう。
蔓で編んだシャンデリア。小屋裏の雰囲気にぴったりでした。
男締め、やりましたね〜。興味ある方はこちらの記事もチェック!
建物の外に出ると、雨もあがり、たくさんのお客様でにぎわっていました。
外の様子も少し紹介すると…。このような「おにぎり」も。
なつ杜のテナントとして入っている「Mutsumi」さん。今日はお店を休業して、ホットワインやお菓子を提供されていました。
縁側では「ご自由にお持ち帰りください」と並べられた器の数々。
お子様用に積木コーナーもありましたよ。
屋外も様々な催しがありましたが、一番盛り上がっていたのがこちらの「鉋がけ体験」。男子は絶対やりたいやつです!
力の入れ具合、手の添えかたなど、コツがあるんですね。大工の中山さんのように最初から最後までつながった鉋くずを出すことは難しい。
できるかな、、慎重に鉋を動かしていきます。
「おー、出てきた、出てきた!」
「こんなに薄く削れるんだなあ」出てきた鉋くずをしげしげと眺めるご主人。
何度も挑戦するお客様も…。
鉋がけの楽しさを知ってしまったら、「木だわりの世界」から抜けれないかもしれませんね。
樹齢千年の野間大けやきが、生まれ変わった400年の古民家を見て、微笑んでくれているように感じました。